有馬温泉
有馬温泉
有馬温泉

代の〈有馬道〉 

有馬温泉は、六甲北麓〈標高約400m〉、神戸市北区有馬町にある日本三古泉・日本三名泉の温泉地。
神戸市街から六甲山を越え有馬温泉へ至るルートは、古来より有馬温泉への道〈有馬道〉として、多くの旅人たちに利用されてきました。

そして近代になり、ケーブルカー(鋼索鉄道)による、六甲越えでの有馬温泉への直通運転〈御影町(現阪神御影)~高羽(現ケーブル下駅)~有野村東六甲~有馬温泉〉を目指して、1923年(大正12年)に設立、1932年(昭和7年)に開業したのが「六甲越有馬鉄道」、現在の「神戸六甲鉄道」です。当時の計画はその名のとおり、神戸市内から六甲山を越えて有馬温泉に至る、総延長8.7kmの壮大な鉄道計画でした。
先人たちの直通運転の夢は叶いませんでしたが、90年以上たった今も「神戸六甲鉄道 六甲ケーブル線」としてその一部が存続しており、現代の〈有馬道〉ー六甲越有馬ルート― (六甲ケーブル~六甲山上バス~六甲有馬ロープウェー)として引き継がれています。

関西の奥座敷 有馬温泉への行き方は様々あれど、旅と歴史を体感できる、現代の〈有馬道〉ー神戸六甲越有馬ルートー を、ぜひご利用ください(有馬温泉からのお帰りの際も、六甲越えで)。

六甲越有馬
六甲越有馬
開業時の六甲ケーブル

ー 有馬道六甲越 ー「住吉驛より有馬に到らむには六甲山を越えざるべからず行程四里(16km)肩輿(けんよ=かご)に依るべし山の高三千二百尺(970m)近年外人避暑の爲天幕小屋を設くるものあり」 ※写真:『旅の家つと』第25 有馬の巻,光村写真部,明31-35. 国立国会図書館デジタルコレクション(参照 2024-10-13)

六甲ケーブル&六甲山上バス

全長約1,700m、神戸市街と六甲山上を約10分間で結ぶ六甲ケーブル。

六甲山上バスが、六甲ケーブルと六甲有馬ロープウェーの間を、約13分で結びます。

写真:『旅の家つと』第25 有馬の巻,光村写真部,明31-35. 国立国会図書館デジタルコレクション(参照 2024-10-13)